最近読んだヨガの本『一日の体調を整える朝のヨガ』
本屋さんのヨガ・ピラティスコーナーを見渡して、その時のフィーリングでなんかいいなと思った本を買う時があります。
2ヶ月ほど前に手に取ったのがこちらの本でした。
一日の始まりの朝の時間に、ヨガの知恵やポーズで自分を整えることで、その日一日を機嫌よく過ごせるようになる。
その実践方法や考え方が一冊を通じて書かれています。
実際にサントーシマ先生が実践されている呼吸やポーズ、アーユルヴェーダ的な健康法がやさしい言葉ときれいな写真とともに紹介されていて、パラパラとめくっているだけでも心穏やかになれるような一冊です。
本を出すほど有名なヨガの先生でも、家族のことやお天気などの外的な要因でイライラに支配されそうになる時もある。
そんな時にもからだや心をチューニングすることで、その後の行動を調和的な方向へ変えていくことができる。
外側のことはどうにもできないけど、自分の心の方向性は、唯一自分で選択することができる。
こんなメッセージがとても心に響きました。
1から5までの章の中で、呼吸法やポーズももちろん紹介されているのですが、5章ではサントーシマ先生が実際に『心の滋養』として生活に取り入れている工夫が紹介されています。
私が特に素敵ー!と思ったのはそのアロマの使い方。
ちょっと引用してご紹介しますね。
起きぬけの時間は、からだも心も重だるいもの。新しい一日をウエルカムする儀式として、植物の花や根などを凝縮した精油(エッセンシャルオイル)を使ったアロマシャワーをします。浴室の床に好みの精油を数的垂らし、やや熱めのお湯で蒸気を発生させます。精油の成分が揮発して浴室いっぱいにさわやかな香りが広がるなかで、美味しい深呼吸をどうぞ。
いやぁ〜洒落てますよね?言い回しからやってることから全部洒落ている。
もしかしてアロマの使い方で結構一般的なのかもしれませんが、私はこんなお洒落で贅沢な使い方するのかー!と衝撃を受けました。
もう一つがこちら。マグカップを使って簡単にできる鼻の蒸気浴でも素敵なアロマ使いをされています。
大きめのマグカップに熱々のお湯をたっぷりそそぎます。頭に大きめのタオルをかぶって、熱くないところまで顔を近づけて目を閉じます。蒸気を吸い込むように鼻から吸って、口から吐きます。ユーカリプタスやティーツリー、レモンなどの精油があれば、それらを一滴加えても。その後、やさしく鼻をかんでください。
どうです。こちらもすごく優雅ですよね。でもアロマシャワーよりハードルが下がって、これなら私でもできそうです。
鼻の蒸気浴というと、3年前にピラティスの養成講座を受けた時にトレーナーの先生が教えてくれた方法がありました。
お風呂に入っている時に、両鼻の穴に人差し指をズボッと差し込んで、小鼻を広げて蒸気を吸う…という、見た目がけっこうすごい方法だったのですが、鼻の穴が少し広がると呼吸もすごく深くなるんですよね。蒸気で鼻の通りも良くなって気持ちもすごーくリラックスできるので、今でもお風呂でたまにやっています。
お風呂に入らなくてもいいマグカップの蒸気浴はさらに手軽だし、ただ息を吸って吐くことにプラスαの工夫をして、普通の呼吸がスペシャルな時間になりますね。
お風呂での呼吸法は、過密な養成講座のスケジュールの中で、少しでも自分をリラックスさせる時間を待ってねと先生が教えてくれたものです。
どちらも呼吸という無意識の時間に少し手間をかけてあげることで、自分を慈しむ時間を意識的に作って整えることに繋がっているなぁと感じます。
今までもヨガをしていて呼吸のことは日頃から意識していましたが、この本を読んでから改めて一日の中での一呼吸を丁寧に、大切にしようと思う瞬間が増えました。